慢性硬膜下血腫と認知症

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慢性硬膜下血腫と認知症

慢性硬膜下血腫とは、外から頭部になにかしらの衝撃や、振動などを受けることで発生する疾患です。

 

男性、60歳以上、お酒を飲む方、血液凝固阻止剤(血液が固まりにくいようにする薬)を常用する方に多いとされています。この慢性硬膜下血腫が、認知症と同じ症状を引き起こす原因になることがあります。頭部に受けた衝撃が原因で、「頭蓋骨の下にある硬膜の内側」に出血をすることがあります。

 

硬膜とは:
脳と脊髄を守っている三つの層(硬膜、クモ膜、軟膜)の一番外側の層にある膜が”硬膜”です。この三つの膜を一括りに”髄膜”といいます。

 

硬膜の内側で起きた出血が血腫となります。そして、血腫ができることで脳が圧迫されます。

 

血腫とは:
体内の臓器内で出血して、その血液が固まります。この塊のことを”血腫”といいます。

 

血腫が脳を圧迫してしまうことで、認知機能に障害が出てきます。

 

1.硬膜の内側(硬膜下)で出血
 ↓
2.出血が固まる(血腫)
 ↓
3.慢性硬膜下血腫
 ↓
4.血腫が脳を圧迫(認知機能に影響)

 

慢性硬膜下血腫が原因で、認知症と同じ症状を引き起こすのです。物忘れ、歩行困難、尿失禁など、そのほかの認知症と変わらない症状が出ます。

 

ですが、認知症にいたるまでの過程でわかるように、「血腫が脳を圧迫」しているが認知機能低下の原因です。慢性硬膜下血腫を治療すれば問題が解決します。

 

自然と血腫が脳内から消えるか、手術で血腫を取り除くかすれば、脳を圧迫する原因がなくなるので認知機能が回復します。

 

「治る認知症」なのです。ただ、高齢になってくるにつれ、バランス感覚の衰えなどで転倒をしやすくなったり、空間認識能力の低下から、頭を打ちやすい状態になりやすいくなります。

 

頭部への些細な衝撃でも、脳内で出血する可能性もあるのです。

 

本人も「いつ頭打ったかな?」というような、ちょっとしたことが慢性硬膜下血腫につながってしまうこともあるのです。しかも、頭に衝撃を受けてからしばらくは本人にも違和感を感じ取りずらいため、知らぬ間に症状がゆっくりと進行している場合があります。

 

1〜3ヶ月ほど経つとなにかしらの症状が発生します。

 

家族が頭の痛みや体の麻痺などを訴えたり、物忘れが頻繁になったときには、すぐに病院で見てもらってください。血腫さえしっかりと取り除くことができれば、後遺症は比較的少なく、もとの元気な状態への回復が可能です。

 

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