アルツハイマー病とは

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アルツハイマー病とは

もっとも、認知症の原因となりやすい病気なのが「アルツハイマー病」です。認知症全体の約6割が、アルツハイマー病が原因です。男性より、女性がアルツハイマー病にかかりやすい、という傾向があるとされています。

 

65歳以上から、発症の確率が高くなります。

 

老化によって脳の機能が低下すると、「アミロイドβ(ベータ)タンパク」という不必要なタンパク質が脳内で分解処理できなくなります。

 

アミロイドβ(ベータ)タンパクとは:
脳内に作られる不必要なタンパク質。通常は中性エンドペプチダーゼという酵素がアミロイドβタンパクを分解します。ですが、老化が進むとこの酵素が減少し、アミロイドβタンパクが分解できなくなります。

 

分解処理ができなくなり、アミロイドβタンパクが脳内に溜まっていきます。そしてアミロイドβタンパク同士がくっついて「オリゴマー」という有害な凝集体になります。オリゴマーが脳内を動き回り、次第に「老人斑(ろうじんはん)」という斑点に形を変えていきます。

 

この老人斑という斑点がシナプスの情報伝達機能を妨害して、神経細胞を破壊していくのです。

 

また、老化によって「タウタンパク」というタンパク質が神経細胞の中に溜まり始め、神経細胞が機能しなくなります。

 

タウタンパクとは:
神経細胞の中にある微小管という栄養の送り道があります。この微小管を安定させる働きをするのがタウタンパクです。しかし、アミロイドβタンパクの影響で、本来の正常な働きができなくなります。

 

神経細胞の情報伝達物質の流れが悪くなり、神経細胞間での活動が遮断されます。遮断された神経細胞は死滅していきます。このような神経細胞の変化を「神経原線維変化」といいます。

 

1.アミロイドβタンパクが分解できないためにできる「老人斑」
2.老人斑の影響でタウタンパクの機能がおかしくなり、神経細胞も機能しなくなる「神経原線維変化」

 

この2点が原因となって、脳内構造が乱れ、脳が萎縮してしまいます。「老人斑」「神経原線維変化」の影響が、脳内で最初にあらわれるのが「海馬」という部分です。

 

海馬とは:
脳内で記憶や情報を整理している部分。障害が発生すると、新しいことを覚えられません。ですが、それ以前からの古い記憶が忘れられるわけではありません。

 

海馬に悪影響が起きると記憶障害が発生します。これがアルツハイマー病です。加齢、65歳以上という理由が主な引き金になり、確かな原因は判明していないのがアルツハイマー病です。ですが、日頃から予防策に取り組めば、アルツハイマー病は避けられる可能性が高くなります。

 

アミロイドβタンパクは高齢になると分解できずに脳に溜まってしまうことが問題ですが、そのアミロイドβタンパクを分解する働きを助けてくれる食べ物などがあります。

 

そういった食べ物などを日常の生活に頻繁に取り入れることで、老人斑の形成を妨害できます。また、高齢で脳が萎縮していても、まったく認知障害を感じさせずに生活をしている人はおられるのです。そういった人たちの特徴に「生涯通して知的作業をしていた」ということもわかっています。

 

進行を遅らせる、もっと言えば発症させない、という意識が大事です。

 

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