「認知予備力」という概念

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認知予備力とは

認知症は歳を重ねるごとに、またこれまでの生活習慣も影響を及ぼし、脳が萎縮して脳細胞の数を減らして認知機能が低下して、そして認知症へと近づいていきます。

 

脳が悪変していくことで、ゆっくりと物忘れなどの記憶力低下が見られるようになり、次第に自力での生活が不可能なほどに決定的な症状を引き起こしてしまいます。

 

日々の出来事が覚えていられない。これまで当たり前に出来ていた日常の活動が出来なくなる。最後には寝たきりになってしまいます・・・。

 

ご家族の方が介護なしでは生きていけない状態です。

 

それが認知症として最も多く割合を占める病気、アルツハイマー病です。

 

ですが、同じように脳の構造に変化があらわれても、アルツハイマー病認知症とは関わりなく日々元気に過ごしている方もおられるのです。

 

その生涯を全うするまでの間、一度も認知症が発症せずに、です。脳は確かにアルツハイマー病の方に見られる「老人斑」や「神経原線維変化」が同じようにおきている。なのになぜか認知症にならない。そういった方にはある特徴があります。それは「生涯通して頭を使っていた」ということです。

 

若いうちからよく頭を働かす環境にいたり、思考すること自体が好きであったり。しかし高齢になっても考えることをやめず、絶えず頭を使っていた方が脳の悪変をものともせず、しっかりした記憶力を保っていたのです。

 

これは「認知予備力」という概念が理由です。

 

認知予備力というのは、これまで生きてきた経験だったり、学んだ物事だったり、そうしたものが脳を刺激して鍛えることになり、脳細胞が活発になって数を増やします。

 

そして記憶力が高まります。いろんな体験などで身につけた知識。その知識の蓄えが「認知予備力」という考えです。

 

この認知予備力が高いことで、脳が萎縮などをおこして認知機能が低下しても、認知障害にまでは陥らない程度に脳の働きを維持できると考えられているのです。

 

たとえ画像検査で脳の状態は認知症の影が見えていても、です。確かに脳は損害を受けているのでしょう。ですが、長く鍛えられた脳はたくさんの記憶容量を持っているのです。脳にダメージを受けて記憶力が奪われても、機能維持に必要な余力を残しておけるのです。脳の力、予備力です。

 

高齢になっても認知症を発症させないためには、この認知予備力を高めることが大事なのです。

 

ただ、このようにお伝えすると

 

「若いうちから認知予備力を蓄えないと意味ないのか?」

 

と思われるかもしれません。そんなことはありません。ここでお伝えしたいのは、

 

「頭を働かせて脳を活発にすれば、脳に損害があっても耐えられる可能性が高くなる」

 

ということです。たとえば若い頃はよく勉強をしていて頭を使っていたけれど、中年期以降に思考することをやめてしまっては意味がありません。

 

「昔は頭が切れて仕事が出来た人なのに、今では自分の子供の名前もわからなくなってしまうとは・・・」

 

となってしまいます。脳は一生使い続けなくてはいけません。成長させることをやめてしまうと、衰退しか道はありません。高齢期を迎えたとしても、頭を使い続けることで、認知症の症状を食い止めることができる確率が上がるのです。

 

そのために様々な知的活動を日々行って、脳を活性化させるのです。それが認知症予防になります。症状があらわれる前に、脳力を高めておくことが重要です。

 

「常に頭を使い続ける」

 

そうすることで認知症を遅らせる、あるいは認知症にならないようにすることができます。

 

ご家族の方には同じことの繰り返しではなく、新しい出来事にいつも向き合ってもらい、脳に新鮮な刺激が与えられる生活になるよう、協力してあげてください。

 

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