ご自分でできることはご自分でやってもらう

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ご家族の方には、ご自分で動いてもらうようにしてください

 

「もう歳だから手助けしないとダメだ」と思いなんでもやってあげたり、代わってあげたりする機会が多くなるかもしれません。

 

辛そうな表情を見かけると「代わるよ」と言ってあげたくなるものです。それは間違いではありませんし、とても良いことです。誰かを気遣うというのは素晴らしい精神ですし、その気持ちがなくては一緒に認知症の問題に取り組めません。

 

ただ、その優しさが、ご家族の方の認知症にまで手助けする結果になる可能性もあります。

 

「なんでもやってあげる」という行動は、相手がやることを失ってしまうのです。

 

やることを失うと、頭も使いませんし体も動かさなくなります。それが認知機能低下を促す結果になり、誰のためにもならなくなります。次第にご家族の方は誰かの助けがなくては動けなくなり、考えることもやめてしまい、あなたとご家族の方の負担が大きくなっていきます。

 

望まないことだと思います。いつまでも問題なく日常生活を送るためには、普段からご自分でご自分のことはやってもらい、「動く、考える」ということをやめてはいけないのです。

 

なにもしなくなると一気に認知機能が衰えてしまいます。たとえば女性の方では、毎日一緒に住んでいる家族のために料理を作ったりする方が多いです。

 

”料理を作る”にはかなりの思考工程があります。

 

「今日はなにを作ろう?」
「今日はあの食材が安い!」
「昨日食べたばかりだし、今日は・・・」

 

と料理をする前から、かなり複雑な知的作業に入ります。買い物に出かけるという行動もしなくてはいけません。そして料理に取り掛かるときは、様々な調理道具を用いて食材を調理し、味見をしたりするなどして料理を完成させていきます。

 

”料理をする”という一面だけ見てもかなりの活動量です。料理だけでなく、掃除や洗濯といったすべての家事が体を動かし、段取りを考えて行う知的作業になります。

 

こういった毎日行っている活動が非常に重要なのです。

 

毎日活動的に行動することで、脳も体も錆びつかせずに認知機能を維持することができます。動くことをやめてしまえばいずれ寝たきりにもつながってしまうでしょう。

 

筋肉は常に使わなければ、どんなにムキムキでもすぐ萎んでいきます。高齢になればなおさらです。日常で活動的に行っている習慣が認知症予防になっているのです。習慣をやめるという「変化」は、認知症という「変化」を招きます。

 

ですので、これまでご自分でやっておられた習慣を奪ってはいけません。あまりにも気遣いすぎると自然と「やらない」という生活習慣に変化させてしまいます。

 

「いつまでも若い頃と同じように・・・」

 

というのは私たちが願っている願望だと思います。高齢になっても「なんでも自分でこなせる」というのは自信にもなります。自信がある、という心理状態は年齢関係なく誰にでも必要なものです。

 

自信が無いと塞ぎ込んでしまったり、憂鬱な気分に陥ったりしてしまいます。そんな心理状態は身体、健康状態にだって良くありません。

 

「病は気から」

 

というのは本当です。暗い気分はストレスを抱え込んでしまい、いずれ身体にあらわれます。病気という形で。体だけでなく、精神的な健康を保つために、「いつまでも若い頃のように・・・」という自信が必要です。そのためにも、

 

「ご自分でやってもらう」

 

ということを可能な限り徹底してもらうのです。助けてあげることが本人のためにならない、というひとつの例です。厳しくする、ということではありません。極力手助けをせず、「見守ってあげる」のです。

 

代わってあげるのは最低限必要な場面だけ、ということです。

 

「やろうか?」という自分の言葉には気をつけてください。「やるよ」と言われれば「お願い」と返したくなるものです。甘え、とも言えます。

 

その甘えが、どんどんと泥沼にはまってしまう原因になります。認知症予防のために、長い間続けていた役割だったり、ご自分でできることなどを優しさで奪わないようにしてください。

 

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