安易にお酒で認知症予防になると思わない

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お酒は認知症予防の効果があるけれど・・・

お酒も適量なら健康に良いと言います。実際、脳にとっても良い働きをしてくれる成分が含まれているのですが、同時に、悪い働きをするものなのが「お酒」なのです。

 

お酒と言えばアルコール。言われなくてもお分かりの通り、アルコールは「体に良くない」という悪いイメージをお持ちの方は多いと思います。もちろんその通りです。

 

よく病気の原因になると聞きますし、お酒を飲んで酔っ払っている人の姿は、どんなに控えめに見ても健全体とは思えませんし、そして大量のアルコール摂取は脳の萎縮を招きます。

 

お酒をいっぱい飲んでしまうと脳が小さくなってしまうのです。脳の萎縮は認知機能低下につながります。アルツハイマー病でも脳の重量が少なくなっていくのが特徴です。アルコールを摂取しすぎるのは脳に良くないのです。

 

けど、なかなか「飲まない」という選択をする人はいません。

 

「ちょっと控えめにして飲むように心がけよう」

 

お酒は体に悪いですよ、って聞いたから。あ、今日飲み会があるんだった。ちょっとだけ、ちょっとだけ。と言いつつ、「飲みたい」という誘惑をすんなり受け入れて自分の限界まで欲望の赴くままにお酒を飲む。これはアルコールを飲むと依存体質になってしまうからです。

 

「体がお酒を求めている」
「お酒がないとイライラする」

 

とお酒に依存してしまう、なくてはならないものになってしまうからに他なりません。「体が求める」という体質になってしまうと、待っているのは体を壊してしまう未来だけです。

 

毎日気が済むまで飲んでしまい、自分では気づかなくても、日々体のあちこちの機能を自分で破壊しているのです。その時々は満足感に浸れますが、いずれ脳や体の機能低下を起こします。

 

「だから少しだけならいいんだろ!それなら逆に体にいいんだろ!」

 

と飲むための正当な理由、言い分を求めると思うのですが、その「少し」というのは、普段お酒を飲まれる方にとって苦痛だと感じるぐらいに少量なのです。

 

ビールなら500ml、飲んでいいのは缶一本です。
日本酒なら一合、コップ一杯ぐらいです。
焼酎は110ml、日本酒よりも少しだけです。
ワインは240ml、グラス二杯ほど。
ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒は60mlほど。

 

目安として参考にしていただきたいのですが、大体これぐらいの量が「健康に働く限界値」です。この量を超えるとアルコールは健康という名の仮面が剥がれ、死神としての顔をちらちらと見せ始めます。

 

正確な「飲んでも良い量」はどこを探しても誤差があると思いますが、共通して言えることは、

 

「アルコール依存者が満足できる量ではない」

 

ということです。おそらく、普段の生活からお酒を嗜んでいる方が飲まれる量は今お伝えした2倍、3倍、あるいはもっと、でしょう。

 

つまり、「飲みたいから飲む」という理由で飲んでいる方は、

 

「お酒が健康のためには何の役にも立っていない」

 

むしろ健康を害しているだけ、なのです。認知症の問題を考えたとき、知ろうと、知らまいと、自分からその道を突き進んでいるのです。

 

「お酒が健康に良いのは、すずめの涙ほどの量である場合」

 

という意識を持っていなくては認知症予防のためには意味がないのです。また、お酒は液体ですが、水分補給にはなりません。

 

アルコールは体外に水分を排出する働きがあります。お酒は飲むとトイレが近くなるものです。

 

たとえば、6時間お酒だけしか飲んでいないのであれば、6時間水分補給していないのと同じ意味なのです。むしろ水分排出を促すだけで急速の体の水分が失われるだけです。

 

水分は私たちに必要なものです。水分不足のために様々な症状が出ることもあります。「体に被害が出る」というのはどう考えても健康体ではありません。体に不都合が起きるからこそ害が発生します。

 

最悪、20%ほど水分が失われてしまっては命に関わる問題にまで発展します。

 

高齢の方は特に気をつけなくてはいけません。体内の水分量は60%と言われていますが、高齢になるとその水分量は50〜55%ほどまで低下します。これは、

 

「体内の水分量低下による危険性が高くなる」

 

ということを意味しています。高齢になればなるほど、お酒の活用の仕方が難しく体にとって、そして脳にとっても良くないのです。

 

水分量低下は血液がドロドロになりやすい状態です。血液は脳にも流れます。脳内で血管が詰まれば認知機能障害が発生してしまいます。

 

水分補給になるものを飲まず、お酒だけをたくさん飲んでいる習慣では脳梗塞など起こしてしまい、「脳血管性認知症」の危険まで生まれてしまいます。

 

ですので、「お酒が認知症予防になる」と安易に考えないでいただきたいのです。飲んでも良いのは「ごく少量」。その「ごく少量」を超えると「毒」に様変わりしてしまうのが「お酒」なのです。

 

「効果はあるけど認知症予防策として使い方が難しい」

 

という意識をお持ちいただければと思います。「薬」として働くのは「楽しみにもならないぐらいの量である」という風に覚えておいてもらえれば幸いです。

 

薬は好んで飲みたくはないですよね?ですのでお酒による健康法は、むしろお酒が苦手な方が実践するのに向いています。

 

「これも健康のため、薬だから飲む」

 

とストレスにならない程度で飲める方。そういった方にこそお酒による健康法が意味を持ちます。健康のため、という思考。そのしっかりした考え方をすることができる方だけにしか、お酒による恩恵を獲得できないものです。

 

飲むのならワインが良いです。

 

ビールや蒸留酒には認知症予防の効果は一切無い、と指摘する話も聞きます。ですが、ワインによる認知症予防効果は確かなようです。

 

選ぶのならワインを。

 

ごご家族の方がお酒の依存性をはねのける(苦手でありアルコールに抵抗力がある)方であればお酒による認知症予防に取り組んでいただきたいです。そうでない方はお酒の制限を設ける必要もあります。認知症予防のために、です。

 

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