同じことを話す、聞き返す

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同じ話をして、そして何度も聞き返す

認知症の特徴的な症状は認知機能低下による「物忘れ」です。そのために今自分が話したことを忘れて、また話し出す、ということを繰り返してしまいます。

 

相手の話も聞いた途端に忘れてしまい、再び聞き返してしまいます。理解力も低下してしまうために、相手の言っていることの意味がわからず聞き返すこともあります。

 

コミュニケーションに多大な障害が出るのです。対応している人は、どうしても意思の疎通ができていない感覚に陥ってしまい、イラついてしまったり、ストレスを抱えてしまうことにもなります。そして暴言を浴びせてしまうこともあります。

 

しかし、認知症の症状が出ている人は、感情までも失っているわけではありません。暴言に対して落ち込んだり、不安を感じたり、精神的ダメージを受けます。

 

「なんでそんなこと言うのですか?」

 

と反応してしまうのです。対応者が何を言っても忘れるわけではありません。論理的な思考ができなくなるのであって、感情ある人間です。心をえぐられれば当然ショックを受けます。

 

新しい出来事を脳が記録できない。だから同じことを言ってしまいます。でも、感情を逆なでする発言には注意してください。

 

「いい加減にして」
「何度も同じことを言わないで」

 

そう伝えたところで憤慨させてしまうだけなのです。たとえ「うっとうしい・・・」と思ってしまっても、なるべく普通の人を対応するようにしてあげる必要があります。

 

故に介護者が日々負担を感じるわけですが・・・ストレスは認知症の影が見え始めている方にぶつけるのではなく、なにか別のところで発散できる場を持ってください・・・。

 

あなたの精神を安定させるために。認知症の方が何度も言う、聞き返すという行動心理に「確認」という意味もあります。ただ単に忘れているのではなく、自分の記憶が曖昧で気になることを口にしているのです。

 

なるべく聞かれたことに対しては素直に答えを返してあげてください。できれば全く同じ言葉が良いです。

 

言い方を変えるだけで、理解力が低下している認知症の方は混乱する可能性があります。些細な言葉の違いがさらに聞き返す理由にもなってしまうのです。

 

あなたの答えやすい言い方をマニュアル化しておくのが便利です。決まった受け答えの仕方を用意しておき、認知症の方を憤慨させない、混乱させない言い方をあらかじめ決めておく。

 

何度も同じことを言ったり、聞いてくるのは、認知症のせいです。本人も望んでそうしたいのではありません。

 

「うるさい」

 

と言ってしまうと反感も持ちます。コミュニケーションが悲しいぐらいできなくなりますが、そうなるのを避けるためにも、ご家族の認知症予防に気を使ってあげてください。ご家族が同じことを繰り返し言う、聞く、を対応するよりも、予防法に取り組む方が建設的な気苦労です。

 

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