本人にとっては嘘ではない作り話

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作話とは

認知症の病気になると嘘をつくことがあります。真実ではない、偽りの話です。あることないことを混ぜた作り話。しかも周囲が不愉快になるような話も多く、家族全体のストレスとなります。

 

「家の者が食事を出さない」
「暴力を振るわれた」

 

など、実際にはないことを出会った人たちに話します。偽りの作り話をご近所の方に話すなどの行動を起こして、周りの人たちとの人間関係が悪化する原因にもなります。

 

なぜそんな嘘をついてしまうのか?

 

その理由は、認知症を発症している本人は「嘘をついているつもりはない」からです。物忘れから本来ある事実の記憶を失ってしまい、そこから生じる矛盾を正そうとして、結果的に嘘の作り話をしてしまいます。

 

これを「作話」といいます。話している本人にとっては「真実のつもり」です。そのため、周囲が「また、嘘をついて・・・」と咎めても、「嘘などついていない!」と興奮状態になってしまいます。

 

自分が正しいことを言っているつもりなので、否定をされると周囲に対して敵意を持ち始めます。本人にとっては真実なので周りの言うことは認められないのです。

 

想像してみてください。誰に何を話しても否定されてしまう世界。知らない世界に迷い込んだような気になって不安にならないでしょうか?怖くなってしまわないでしょうか?作話をしてしまう方の頭の中では、その大変な世界に入り込んでしまっているのです。

 

それが認知症の症状なのです。

 

嘘だと問い詰めても認めずに憤慨するか、「そんな話はしていない」と自分の作話自体を忘れてしまいます。認知症になると新しい情報が記憶できなくなるのですが、昔からある記憶は保ち続けます。

 

作話の元になっているのは、昔の記憶が関係していることが多いです。

 

今起きている出来事が理解できず、記憶できないので、昔の記憶で補ってしまうのです。しかし話の構成は筋が通っていることもあり、何も知らない人からも「本当の話」のように聞こえます。

 

・トラブルの原因になりかねない作り話をしてしまう
・本人にとっては真実であり、否定しても認めない

 

対処法ですが、なるべく「そうですね」と肯定してあげるしかありません。そうすることで認知症の方の気持ちが落ち着き、作話をやめてくれる可能性があります。否定をしても興奮させてしまうだけでさらに被害が広がります。無視しても不安を煽り、なおさら症状を悪化させかねません。

 

ご近所の方に作話をしてしまうようであれば、前もってご家族の方の事情を伝えておくことが誤解防止策です。

 

認知症の方があちこちで作話をしてしまうことで、家族全体に被害が及んでしまいます。

 

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