徘徊行動

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歩き回る

認知症の症状に「徘徊行動」があります。周りからは理由がわからないのですが、家の中を歩き回ったり、突然外に出て行ったりしてしまいます。

 

外に出て行ってしまっては道に迷ったりし、その保護のために一緒に住んでおられるご家族の方には大きな負担にもなる、認知症の方に見られる症状のひとつです。

 

徘徊とは意味もなく歩き回ることを意味する言葉であり、同居している方にもそのように見えるかもしれませんが、歩き回っているご本人にとっては意味のある行動なのです。

 

意味がある行動なので、無理に止めようとしても聞き入れてもらえません。徘徊を行なってしまう理由も、記憶障害が原因になっています。

 

1.今いる場所がわからなくなる
2.習慣行動
3.過去の記憶が原因
4.心理状況
5.妄想

 

記憶力低下と、別の要素が加わって徘徊行動をしてしまいます。

 

 

1.今いる場所がわからなくなる

 

自分がどこにいるのか認識することができなくなる、わからなくなり、そして混乱してしまいます。その結果うろうろ歩き回る、という行動を起こします。家の中でトイレへ行こうとするのですが、そのトイレの場所がわからなくなって迷ってしまいます。目的があるのですが、目的地までたどり着けないのです。

 

ですので家の中で徘徊しているのであれば、自分の部屋や、トイレなど、向かいたい場所があるのにわからなくなっているだけかもしれません。買い物などの用事があって外に出て、帰り道がわからなくなって迷い歩くこともあります。

 

 

2.習慣行動

 

以前に勤めていた職場など、習慣化していた行動を思い出しては外に出て行ってしまう方もおられます。今は退職をしていても、突然ネクタイをして家を出ていく、などの行動をしてしまいます。

 

散歩だったり、子供を向かいに行くなど、決まった時間に外に出て行く習慣があった人は、その時間が近づくとそわそわと気になりだし、そして外へと出て行ってしまいます。

 

 

3.過去の記憶が原因

 

認知症になると新しい記憶を失って、昔の記憶を鮮明に思い出し、現在のことであると勘違いしてしまうものです。

 

今住んでいる家が自分の住み家ではないと思ってしまい、昔の記憶にある生まれ育った家や過去に住んでいた家、アパートなどに「帰ろう」として外に出て行ってしまいます。

 

そして道に迷ってしまいます。

 

家の中にいるのに「帰る」と言い出した場合、それはご本人が昔住んでいた場所のことを指して帰ると言っている可能性が高いです。

 

 

4.心理状況

 

不安、不満、ストレスなど、心的原因から落ち着かなくなってしまい、外に出て行ってしまうことがあります。この場合は外に出る明確な理由があるわけではなく、出て行く前になにか本人にとって気に入らない原因があったときです。

 

認知症の方に対し、周囲から見ておかしな言動をしているとつい咎めてしまいます。それがご本人の気に障りストレスとなって、結果的に徘徊につながってしまいます。

 

 

5.妄想

 

だれかに呼ばれている・・・ここにいると怖い、危険だ・・・など、妄想を起こしてしまい家から飛び出してしまうことがあります。

 

妄想はご本人にしかわからないことなので困ってしまいますが、とにかく気を落ち着かせてあげることが重要です。

 

 

記憶障害から正常な思考ができなくなり、歩き回るという行動をしてしまうのが認知症の方に見られる症状のひとつです。

 

目を離した隙に外に出て行ってしまっては、探し回ることにもなってしまいます。これは一緒に暮らしている方には生活ペースを崩されるほどの大きな負担となり、心身ともに疲れ果ててしまう原因にもなってしまいます。

 

本人にとっては目的ある行動のつもりなので、無理に止めても、家の中に閉じ込めて勝手に出られないようにしても、ストレスになるだけで暴れてしまうことにもつながってしまいます。

 

もしも徘徊に決まったパターンがあるのであれば、一緒に付き合い、ご本人の気が晴れるまで歩き回るのも方法です。

 

結果的に運動にもなりますし、体を動かすことはストレス発散にもなっています。

 

あるいは外に出ようとする認知症の方に別のなにかで注意をそらし、「外に出るという目的」を忘れさせるのも徘徊阻止のやり方です。

 

認知症の方の気を引くためのなにか、それは道具であったり、決まった習慣だったり(お掃除手伝ってください・・・など)、なんでもいいので外に出る理由を忘れてもらうことが同居人の負担軽減の方法です。

 

認知症の症状は傍にいる人にも負担を強いる病気です。

 

徘徊、それは周りからはパッと見わからない目的が本人にはある可能性が高く、しかし外に出てしまっては大変危険です。

 

可能な限り目を光らせておく必要があります。

 

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